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FIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン2012 決勝トーナメント準決勝 ナイジェリア対アメリカ 9月4日(火)16:00 会場:国立競技場 [観戦]

ナイジェリアというとまず思い浮かぶのは、ボビー・オロゴンである。K-1に参戦したときの身体能力には本当に驚いた。それからジュジュ・ミュージックのスター、キング・サニー・アデ。ユーチューブで久し振りにアデを聴いたら、やっぱりいい。ワールド・ミュージックのブームの頃買い集めたLP盤がかなりあるから、久し振りにレコード棚を探してみるかなあ。それに民族紛争のイメージも強い。この国の紛争のニュースを最近はあまり聞かないが、ウィキペディアによると残念ながら今でも起きているようだ。

あと、忘れられないのがナイジェリア詐欺。勤め人だった頃、上等なのか安物なのかわからない色付きの便箋に「秘密資金に投資しないか」といった内容が手書きされた怪しい手紙がこの国からよく会社に届いていた。ときにはお仲間とおぼしき人から電話もかかってきた。英語なのだが強烈に聞き取りにくい。そして、ギャングの親玉のようなドスのきいた低い声で「社長を出せ」といってくる。社長は外出中だとか何とかいってお引き取り願うのだが、しつこくて手に負えないのは根負けして、秘書課に回してしまった。それにしても秘書はどう対処したんだろう。

そんなこんなで全体的にナイジェリアに対しては、ネガティブなイメージがポジティブさをやや上回って、何だか得体の知れない国という印象を持っていたのだが、まさかこの国のサポーター席に座って一緒に応援する日が来るとは思いもよらなかった。それほど私には前の試合での彼らの応援風景が印象的だったのである。
 
今回間近で確認したナイジェリア・サポーターの音楽隊の構成は、トランペット2本、サックス1本、バスドラム1つ、スネアドラム2つ、巨大なヒョウタンに砂利か何かを入れたようなパーカッション1つ、高い音がする小さな手作りらしい金属製の打楽器1つ、ボンゴのような革張りのスティックで叩く打楽器1つといったところ。それに、蛇のように曲がりくねった謎めいた黒いホーンがあった。少しブブゼラに似た感じの低い音が鳴っていたのは、これだったのかもしれない。

ナイジェリアに比べるとアメリカ側の応援席は実に閑散としていて、アメリカの選手が気の毒な程である。もう少し頑張れよ、在日アメリカ人。私は、日本を別にすると女子サッカーで好きなのはアメリカなのだが、今回はナイジェリアに浮気してしまった。

音楽に気を取られて、試合を観るのが少しおろそかになってしまったが、ナイジェリアは縦パスやこぼれ球への反応が非常に速い。ドリブルも上手く、ボールを持つとなかなか奪われない。前半から何回もチャンスを作るのだが1点が遠かった。そうこうしているうちにアメリカがフリーキックから1点。後半にも、確か裏への飛び出しから1点を追加、そのまま試合は終了し、少ないチャンスを確実に決めたアメリカが決勝進出することになった。アメリカの少女達は二十歳以下の割になかなか老獪という印象である。また、ナイジェリアにはディフェンスに少し隙があるようにも感じた。

試合後にナイジェリア・サポーターがみんなで大声で国歌を合唱していたのが印象的であった。また、日本の完敗に終わった次の日本対ドイツの試合が終わって、日本人サポーターの行列がとぼとぼと千駄ヶ谷駅に向かう道すがら、鳴り物を鳴らして騒いでいるナイジェリア人の集団がいた。あの屈託のなさは本当に羨ましい。
 
試合前の国歌演奏。  
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試合中。 あまりに楽しそうなせいか、日本のサポーターも加わってきた。
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試合中。
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試合後に選手達が応援席に挨拶。 
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試合後の国歌の大合唱。 
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