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FIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン2012 決勝トーナメント準々決勝 日本対韓国 8月30日(木)19:30 会場:国立競技場 [観戦]

日本が勝って本当に良かった。やはり韓国にはラフプレーが目立ったが、日本の選手が怪我をしなかったので一安心である。柴田華絵による最初の2点も見事だったが、連係プレーでディフェンスを崩し切った田中陽子選手の3点目は、個人技によるシュートが多く印象に残っているせいか凄く新鮮に感じた。失点もあったし、特に後半はミスも目立ったように感じたが、全体を通してディフェンス面でのいいシーンも多かったように思う。

ところで、試合中にバックスタンドから何度もゴール裏の日本側応援席を見たが、旭日旗は一度も見かけなかった。話題になっていたので意外だったが、どうやら半ば強制的に禁止されていたらしい。前の試合のナイジェリア・サポーターによる応援は実に情熱的だったが、そのナイジェリアでは、『サッカーの世紀』(後藤健生著/文藝春秋)によるとサッカーが国民統合の道具として使われている。そして対外的には、サッカーはときに、後藤健生さんの表現を借りれば「戦争の代償行為」としての側面を併せ持つ。応援に対してある程度の規制を行うのはやむを得ないだろうが、規制は明確かつ一貫したものであるべきだろう。

日本サッカー協会はホスピタリティを示そうとしたのであろうか。しかし、何をしたところでホスピタリティを感じるような相手ではないだろう。曖昧な態度をとれば、日本に言いがかりをつけることが本能と化している隣国は、ますますかさにかかって新たな要求を突きつけてくるだけだろう。私は、応援するときに日章旗も旭日旗も振らないし、代表のユニフォームも着ない人間だが、過剰な規制はサッカーが持つ熱気をそぐことになりかねないと思う。そもそも国家というものがなければ、国家代表チームなるものも存在し得ない。これまでずっと問題視されておらず、ほんの数日前に自ら問題なしとしていた行為を禁止したのだから、日本サッカー協会はきちんとした理由説明を行うべきだろう。
 
日韓戦は勝っても負けても後味が悪いが、今回のそれは日本サッカー協会のせいである。 
 
サッカーの世紀

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