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なでしこジャパン物語 〜宮間あや 安藤梢 鮫島彩〜(工藤晋・笠原巴・山崎夏軌・佐治晴斗著/講談社)-安藤梢物語- [漫画]

サッカー男子日本代表のサイドバック内田篤人選手は、同じくドイツでプレイしている安藤梢選手と知り合いらしい。しかし、以前なんかの番組で、内田選手が「こずこず(安藤選手はこう呼ばれているらしい)は結構冷たいんですよね」といった発言をしていたのを憶えている。ザックジャパンで一番イケメンのウッチーに冷たいと感じさせるとは、安藤選手はよほどタカビーな女性なのかと思ったのだが、そうではないことがこの漫画を読んでわかった。そう、こずこずには別に恋人がいたのである。「サッカー」という恋人が…。しょうもないオチであるが、本当にそう思えるぐらいサッカー一筋に情熱を注ぎ込んできた人なのである。

漫画の前半は、彼女がいかに練習と研究に熱心かという話のオンパレードである。チームメイトがもう止めようといっても練習、女子ワールドカップの代表選出から洩れたショックで猛練習、GKの山郷さとみ選手が休めといっても練習、クラブの練習が終わったあともサッカーの名門筑波大学での練習…。練習だけではない。大学ではパソコンの前で、サッカーボールの空気抵抗の変化やメッシのドリブル・テクニックなどについて研究する姿が描かれる。

そんな安藤選手の努力が実を結んだのが、昨年のドイツ女子ワールドカップでの快挙だったわけである。準々決勝のドイツ戦後、佐々木則夫監督が「MVPは安藤にあげたいぐらい」といったエピソードが漫画で紹介されている。このコメントは私もリアルタイムで聞いたが、素人ゆえの悲しさ、試合中はボールウォッチャーになってしまい、またどうしてもシュートなどの派手なシーンばかりに目が向いてしまい、なかなか安藤選手の陰の活躍には気が付くことができなかったのであった。が、漫画を読むと、ドイツ戦での安藤選手の無回転シュート、当たり負けしないフィジカル、巧みなドリブルなどに、これまでのひたむきな練習と研究の成果が十分に発揮されたことがよくわかる。

先日のロンドン・オリンピック初戦、対カナダ戦では安藤選手は途中からの出場だった。あまり多くチャンスにはからまなかったけれども、この漫画を読んだ後で安藤選手のプレイをみると、確かに上手いなあと実感した。後半33分のシュートが惜しかったなあ。安藤選手は代表戦ではゴールに縁がないけれど、今回のオリンピックでは是非、目の覚めるような無回転シュートを決めてもらいたいものである。

ところで、安藤選手の実物は日に焼けた肌に白い歯がとても印象的な人である。スクリーントーンかなにかを使ってもう少し色黒に表現してほしかったかな。それと、この漫画の冒頭、ワールドカップ対ドイツ戦の入場行進のシーンに一回だけ宮間選手が登場するのだが、その目が一本線で描かれているのは実にうれしい。やはり宮間選手の目はこうでなくっちゃね。但し、阪口選手と見分けが付かないおそれはある。
 
なでしこジャパン物語 宮間あや 安藤梢 鮫島彩 (ライバルKC)

なでしこジャパン物語 宮間あや 安藤梢 鮫島彩 (ライバルKC)

  • 作者: 笠原 巴
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/07/09
  • メディア: コミック
 


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